住まいが大事なのではなく生活が大事

住まいに関する希望はたくさんあります。安全であること、静かであること、きれいであること、新しいものであること、地震でも問題ない強度があること、駅から近いこと・・あげればきりがありません。しかし、すべての希望を満たす住まいを手に入れたからといって、幸せになれるとは限りません。住まいというのはあくまで生活をするためのプラットフォームの一つ、土台の一つ、舞台の一つであって、その主人公である人間の生活が幸せでなければ意味がありません。
だからといって住まいについて軽視をすることはよくありません。逆説的になりますが、住まいを大切にできる人は、生活をする上でも幸せになれる可能性が高いのです。ようは、住まいに何を求めているかという価値観が大事だということです。家の大きさ、きれいさなどの優先順位は低くとも、家族が触れ合えるレイアウトを優先したい、家族の命を守るための強度を大切にしたい、健康で過ごすために風や光が十分に入り、窓を開けておける家がいいなどの要素を重視することがその例です。
幸せの定義や価値観の優劣というものはありません。しかし、はっきりと言えることは、住まいを手に入れようとする人の人格と価値観が住まいには反映されるということです。住まいの外観を見て、住まいの中の様子を見ることにより、その人となりを見てとることができます。そういう意味では、住まいとはその住まいを手に入れた人の分身ともいえるかもしれません。
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